はじめに
「妊娠中は幸せな時間」とよく言われます。でも、私にとって妊娠4か月のある日は、忘れられないほど不安で、怖くて、涙が止まらない時間でした。この記事では、切迫流産で7日間入院した私の体験を綴ります。同じように不安な気持ちを抱えている方に、少しでも寄り添えたら嬉しいです。
内容
🕊️入院までの経過
妊娠4か月を迎えた頃、ある違和感が始まりました。
- 排尿時の痛み
入院前日から、トイレに行くたびに排尿時の痛みがありました。さらに、排尿のたびに子宮が「キュッ」と収縮するような感覚も。妊娠していない時期に膀胱炎になったことがあり、その時の感覚と似ていたので、「また膀胱炎かな」と思いました。 - 病院に行こうと思っていた矢先に…
その日は休日だったので、「平日になったら病院に行こう」と考えていました。ところがその夜、突然の出血が。最初は織物シーツでは吸収しきれないほどの量で、トイレに駆け込むと、「シャー」と音がするほどの出血。生理2日目よりも明らかに多く、「赤ちゃん、ダメかもしれない…」と頭が真っ白になりました。 - 病院へ直行、そして入院
急いで病院へ。診察の結果、赤ちゃんは元気に動いていると言われて、ひとまず胸をなでおろしました。「生きてる…」と涙が出るほど安心したのを覚えています。ただ、出血はまだ続いていて、医師からは「切迫流産の状態です。すぐに入院して安静にしましょう」と言われ、7日間の入院が始まりました。
🏥入院生活の様子
入院が始まってからの7日間は、赤ちゃんを守るための静かな戦いでした。
- ベッド上安静と服薬
入院初日は、ベッドの上での完全安静。点滴はなく、止血剤の服薬が処方されました。動くこともままならず、ただただ赤ちゃんの無事を祈る時間でした。 - 出血の変化
翌日には鮮血は止まり、赤茶色の出血がトイレットペーパーにつく程度に。ただ、完全に止まった感覚はなく、少しの不安が残っていました。日に日に赤褐色の茶おりの量は減っていき、入院4日目にはほぼなくなりました。 - 少しずつ動けるように
シャワーの許可が出て、病室内の歩行もOKに。動きが増えても出血がないかを慎重に確認しながら過ごしました。幸い、その後は出血もなく、7日目に退院となりました。 - 退院時の説明
子宮内にはまだ血の塊が残っているとのこと。自然に吸収されるかもしれないし、また出血する可能性もあると説明を受けました。原因は結局わからずじまいでしたが、「安静にしていたことで出血が落ち着いた。安静が何より大事です」と医師に言われた言葉が、今でも心に残っています。 - 面会は大人のみ
入院していた病院のルールで、面会は中学生の大人のみ。そのため、上の子は入院中面会できませんでした。テレビ電話で会話をすることはできましたが、子どもなりに状況を理解するのは難しかったようです。寂しい思いをさせてしまう期間となってしまいました。

🌈退院後の気持ちと今
退院後は、まず仕事を約10日間お休みし、自宅で安静に過ごしました。
- 家族の協力と過ごし方
上の子を抱っこするときは、座って優しく抱きしめるように。外出時は夫と子どもが一緒に遊んでくれて、私はそっと座って見守るだけ。動きたい気持ちをぐっとこらえて、「赤ちゃんを守れるのは自分だけ」と言い聞かせながら過ごしました。 - 外来での検診と職場復帰
退院から1週間後の外来検診では、子宮内にまだ血の塊が残っている状態でしたが、自覚できる出血はありませんでした。職場にも状況を説明し、復帰後は座り仕事のみに配慮してもらい、無理のないように働くことができました。 - 少しずつ日常へ
その後もなるべく負荷をかけないように気をつけながら、穏やかな日々を過ごしました。退院から約1か月後には、子宮内の血の塊もなくなり、日常生活も「少し抑え気味」くらいで特に問題なく過ごせるようになりました。
おわりに
妊娠中の不安や体調の変化は、誰にでも起こりうること。この記事が、同じように不安な気持ちで過ごしている妊婦さんの心に、少しでも寄り添えますように。「あなたの不安は、決してひとりぼっちじゃないよ」と、そっと伝えたいです。


